『NICU命の授業 小さな命を守る最前線の現場から』

今回は書籍のご紹介です!

NICU命の授業 小さな命を守る最前線の現場から』(Amazonリンク)

子どもが生まれる前から見守っていただき、フォローアップ外来でもお世話になった神奈川県立こども医療センター新生児科部長 豊島先生の著書です。
先生の講演を書籍として読むことができるのは嬉しく、いつか子どもと一緒に読みたい!と思う一冊です。

もし、おなかの中にいる赤ちゃん、生まれたばかりの赤ちゃんに、病気や障害があると言われたら。
早産や低出生体重児で生まれたら、いったいどうなってしまうのだろう?
その当事者に、まさか自分がなるなんて思いもしませんでした。

病気やけがと縁のない人生を送ってきた私は、27週で緊急帝王切開となったときも「まさか自分が」と全く現実感がありませんでした。
ですが、小さな体で一日一日を生きる子どもや、周りのお友達、ご家族、スタッフの皆様の姿に、価値観を塗り替えられていきました。
書籍を読み進めながら、そんな当時の気持ちを思い出しました。

「赤ちゃんが生まれてくるのは奇跡で、どんなにたくさんの人が愛情と労力を注いでも命を救えないことがあるなんて。子どもが生まれ健康に育つのは当たり前だと思っていたのに」

「病気や障害があっても、長く生きられないとしても、子どもはみんなかわいい」

頭で知っていたつもりのことを肌に沁みて感じ、命をよりいっそう尊いものに感じるようになりした。
私も学生時代に豊島先生の講演を聞いたり、頑張っている子供たちのことを知る機会があったら、もしかしたら進路も就職も全く違う人生を歩んでいたかもしれません。

命の授業を受けた子どもたちが世界を見るまなざしは、それまでよりずっと優しくあたたかいものになっていることでしょう。
「未来への種まき」が、たくさんの人の心で芽吹き花開いていきますように。


豊島先生のブログ「がんばれ!小さき生命たちよ Ver.2」もぜひご覧ください😊

がんばれ!小さき生命たちよ Ver.2
新生児医療・NICUで頑張る早産・低体重、様々な疾患の赤ちゃんとご家族を応援します。